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【感想】うたかたの蕾

【感想】うたかたの蕾
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サークルVENUSの同人エロゲー「うたかたの蕾」を紹介します!

うたかたの蕾は現代日本を舞台に、学生の主人公が姉とクラスメイトの女子と過ごす楽しい日々と、寝取られによって粉々に砕け散る幸せを描く、ビジュアルノベル形式のエロゲーです。表面上は穏やかな日常を描いた後に裏で進行していた寝取られをネタバラシして主人公を絶望のどん底に突き落とします!時間をかけて登場人物への感情移入を促した上で寝取られる女の子の心身の変化をじっくりと描く過程重視の寝取られ作品です。

うたかたの蕾の魅力を感想も交えつつレビューします。

目次

うたかたの蕾ってどんなエロゲー?

明かりの消えた夜の保健室のベッドで下着姿でうつむいて座り込む主人公の姉・孝子の後ろ姿

うたかたの蕾はVENUSお得意の寝取られゲーです!主人公と女の子との出会いや仲良くなる経緯と、寝取られによる女の子の変化を、質・量ともに充実のテキストでじっくりと描きます。結末が分かっていてもなお登場人物に感情移入して物語に没頭できる上質なストーリーが魅力です!

主人公とエッチな雰囲気になった所で赤面しながらごまかす主人公のクラスメイト・友恵

過程を重視した構成なので物語開始から最初のエッチシーンまでが長く、本番の寝取られエッチまでは更に時間がかかります。短時間でサッと抜けるエロゲーではありません。時間をかけてゆっくりとしっかりと心をへし折る極上の寝取られが楽しめます!視覚・聴覚に訴える直接的なエロよりも精神への責めを好む寝取られ好きのプレイヤーにおすすめです!

登場人物への感情移入を深める序章の学園物語

うたかたの蕾の序章タイトル画面

うたかたの蕾は序章本編に分かれています。

メインキャラの3人の女の子。左から主人公のクラスメイト・美雪、主人公の姉・孝子、主人公のクラスメイト・友恵

序章では主人公の学生男子「伊崎孝太郎」が幼少期を過ごした街に戻り、同居する実姉や転入した学校のクラスメイトと困難を乗り越えて親交を深める様子を描きます。主人公と3人のヒロインそれぞれの事情や人となりを深掘りして登場人物全員に感情移入できる構成です!

2人の取り巻きを引き連れて主人公と対峙し自分の邪魔をしないよう警告する友恵

序章は無料配布中の体験版でも最後までプレイできます。エッチシーンこそないものの序章単体でも起承転結がしっかりしており充分に楽しめます!転校生がクラス内で既に出来上がっているいじめの構図に立ち向かいいじめの主犯格までも救おうとするシリアスな青春劇に興味があるなら今すぐ体験版をプレイするのがおすすめです。

弟と支え合う未亡人の姉「三浦孝子」

姉の孝子が未亡人である事を振り返る主人公・孝太郎のモノローグ

三浦孝子」は孝太郎の実姉です!苗字が異なるのは孝子が結婚したからですが、夫は既にこの世にはいません。亡夫との思い出がある家を離れられず、孤独にも耐えられない孝子のため、孝太郎が三浦家に移り住む場面からうたかたの蕾の物語が始まります!

店長不在の中、喫茶店を一人任されて働く孝子のモノローグ

性格は明るいムードメーカーで、優しくおおらかで包容力があり、面倒見のいいしっかり者です。勤め先の喫茶店ではパートながら一人で店を任されるほど信頼を得ており、店長も孝子には一目置いている……というより頭が上がりません。孝太郎と歳の差が10以上あるにも関わらず妹と間違われる事もある程の童顔と、顔に似合わない大人の魅力あふれる巨乳がチャームポイントです!

孝太郎が自身をエッチな目で見ていると濡れ衣を着せてからかう孝子

孝太郎との姉弟仲は良好で、普段は言葉でもスキンシップでもからかうようにじゃれあっています。

悩んでいる様子の孝太郎に無理に事情を聞くでもなく味方であることを優しく告げる孝子

孝太郎が困ったり悩んだりしている時はしっかりと寄り添い、的確なアドバイスや助力をしてくれる頼れる姉です!

孝太郎と添い寝しながら孝太郎に甘える理由を振り返る孝子のモノローグ

孝子が孝太郎を支えるのと同時に、孝子も孝太郎に甘えています。孝子は亡夫に操を立てており他の男性と親密になる気はありませんが、募る人恋しさはごまかせません。姉弟だから大丈夫、というズルい理屈を盾にして孝太郎に裸同然の格好での添い寝など過剰なスキンシップを行って寂しさを埋めています!

いじめで心を閉ざした幼馴染「飯沼美雪」

孝太郎の呼びかけをほぼ無視し目も合わせない美雪の横顔

飯沼美雪」は孝太郎が転入した学校のクラスメイトで、小学校時代のクラスメイトでもあります。再会を喜ぶ孝太郎に無表情でそっけない態度を取る美雪はクラスでも孤立している様子です。昔は大人しめとはいえ表情豊かな少女だった美雪の変節に孝太郎は不穏なものを感じます。

黒板と美雪の机に美雪を貶める落書きを見つけて驚く孝太郎

美雪が心を閉ざしている原因はいじめです!美雪は学年トップの成績を保持しており、優等生ゆえに不良の不興を買って長らくいじめを受けています。孝太郎は美雪を救おうと様々な行動に出るもののいじめはエスカレートする一方で、美雪自身も孝太郎を拒絶します。

自ら一人になろうとしないよう美雪を説得する孝太郎

悩める孝太郎を救ったのは孝子です!孝子から美雪は他人を巻き込まない為に心を閉ざしているはずだと助言を受けた孝太郎は、たとえいじめが自分に及ぼうとも美雪と関わり続ける事を言葉と行動で示します。孝太郎の熱意を感じた美雪は心を開き、美雪が孤立状態で無くなったためかいじめも収まります。

喫茶店で孝子の働く姿に赤面して見とれる美雪

ここまでの経緯を見れば孝太郎と美雪が恋仲になるのも時間の問題だと誰もが感じるのではないでしょうか?ところがどっこい、美雪の本命は孝太郎ではなく孝子です!寝取られ要素を別にしてもVENUS作品の展開が王道を裏切る事に変わりはありません。一筋縄ではいかないからこそ面白いのがうたかたの蕾です!

親に見放され非行に走った少女「高村友恵」

2人の取り巻きと共に美雪が嫌いだと孝太郎に告げる友恵

高村友恵」は孝太郎のクラスメイトで、美雪いじめの主犯格の女生徒です!学校で唯一金髪に染めているなど進学校には珍しい不良ながら、成績が学年2位の秀才で教師のあしらい方も心得ているので先生も手を焼いています。2人の不良仲間と共に美雪に嫌がらせをし、邪魔をする孝太郎の心を狡猾な手で折りにかかるなど前半は完全な敵役です。

屋上で一人紙パックのジュースを飲みながらサボり、家庭の事情をほのめかす友恵

友恵の行動には家庭の事情が深く関わっています。友恵の父は社長で世間体を気にしており、友恵の学業も常にトップで無いと認めません。友恵も幼少期から父の期待(?)に応えトップを維持してきましたが、美雪に負けて2位になった事で父親に見捨てられてしまいます!失意の友恵は美雪を逆恨みしていじめを始めると同時に、ヤケを起こして自らも不良になり、美雪の人生も自分の人生もメチャクチャにしようと考えていたのです。

駅前で合コン相手に仲間と共にお持ち帰りされそうな状況に一人抗う友恵

友恵は不良ながら不良仲間と違って身持ちが固く男遊びを好みません。一方で不良仲間は友恵の容姿が男ウケするため合コンで男を釣る餌として友恵を利用しています。結果、合コン後のお持ち帰りに応じる応じないで友恵と不良仲間との間にトラブルが発生します。

美雪と和解し美雪の優しさに涙を流す友恵と、同じく涙する美雪と、二人を優しく見つめる孝子

無理矢理連れ去られそうになった友恵を助けたのは反目していたはずの孝太郎たちです!実は孝子が勤める喫茶店の常連で孝子と仲良しだった友恵は、孝子を通じて美雪と本音をぶつけ合い涙の和解を果たし、更生を誓います。

更生を誓った矢先に退学の危機に瀕し屋上で悲しみに暮れる友恵

めでたしめでたしと思う暇もあらばこそ、トラブルを逆恨みした不良仲間がある事無い事含め学校に告げ口したせいで友恵は退学の危機に立たされ、親からも完全に見限られ家を追い出されます!失意の友恵に手を差し伸べたのはまたもや孝太郎です。孝太郎は友恵の味方でいる事を告げ、孝子と共に友恵を救うため奔走します。

孝子の家に設けられた自室で孝太郎に愛の告白をする友恵

孝子の尽力で退学を免れ三浦家で暮らす事になった友恵は、孝太郎に大胆な愛の告白をします。敵役から一転メインヒロインに昇格です!

平穏な日常を裏からじっくり蝕む寝取られ

教師の「ドクブタ」こと土久のルックスを見て女受けしないと判断する孝太郎

序章で孝太郎と親交を深めた孝子、美雪、友恵の3人は三者三様の理由と過程で全員寝取られます!孝太郎に非はありません。敢えて言うなら人を信じすぎる事と孝子や友恵を大事にし過ぎる事が遠因で、信じて大事にしていた相手を寝取られるのだからショックは増大します。ましてや寝取り役が「ドクブタ」の通称で生徒の侮蔑と嫌悪を一身に集める小太り中年クズ教師「土久憲治」とあってはなおさら大ダメージです!

自室で孝子から帰りが遅くなることを電話で告げられる孝太郎

本編はまず孝太郎視点での平穏な日常を描き、寝取られが発覚したところで平穏な日常の裏で進行していた寝取られの過程を描きます。日常に違和感をパズルのピースのように散りばめ、取り返しがつかなくなってから全てをネタバラシする推理小説のような構成です!

バスタオルを身体に巻いただけの姿で夜景の見える窓をバックにアンニュイな表情で立つ孝子

エッチシーンは立ち絵と一枚絵を交えてゆっくりと進行し、止むに止まれぬ事情と土久の正論も交えた巧みな話術により女の子が揺らいでいく様子を描きます。強引なエッチの快感で即落ちする理不尽な展開ではなく、ある意味順当な流れだからこそ強烈に精神を蝕む寝取られです!

体育倉庫に積まれたマットの上に裸で突っ伏する美雪の後ろ姿

エッチシーンの一枚絵には遠景や土久の影に女の子の身体が隠れる視点など、女の子が何をしているかハッキリわからない構図が多いのも特徴です。見えないからこそプレイヤーの想像力を掻き立てる構図は、ダイレクトなエロさより心に働きかける寝取られというジャンルにマッチしています!

孝子の自己犠牲と蘇る性欲

孝太郎のベッドに裸で潜り込む孝子

本編での孝子は孝太郎と友恵が恋仲にある事を知りながら、序章にも増して孝太郎との過激なスキンシップをとります。友恵も黙認しているとはいえ、フェラチオなど一線を明らかに踏み越えて来る孝子の行動は序章で保っていた理性のタガが外れたようです!

お互い裸で土久にバックハグされる孝子

勘のいい方なら序章をプレイした時点で気付く通り、序章の終盤で孝子は友恵の退学処分を取り消すため土久に身体を差し出しています!孝太郎へのスキンシップが過激になったのは、土久とのエッチを通じて忘れていた性欲が蘇ってしまったからです。心ならず身体を許した事で皮肉にも土久は孝子がエッチする理由を用意できる唯一の相手になっており、若い子好きな土久にぞんざいな扱いを受けながらも土久のチンポから離れられません。孝子の寝取られは身体が堕ちてしまい心が身体に追従してしまう王道の寝取られです!

美雪が寝取り男に身体を差し出す理由

孝子と添い寝した事を振り返り夢美心地の制服姿の美雪と、美雪を見つめるネグリジェ姿の孝子、制服姿の友恵

美雪は孝太郎と男女の仲にならないので、厳密には美雪は寝取られの対象ではありません。むしろ孝子への執心を考えれば、美雪は孝子を寝取られた側です!

土久のチンポを眼前に差し出され顔をそむける裸の美雪

美雪は土久から孝子を開放するため孝子の代わりに土久とエッチします。美雪のエッチシーンは孝子や友恵に比べて少なく、心身ともに堕ちる事もありません。序章の前半ではメインヒロイン候補だった美雪は本編ではサブキャラです!美雪のエッチシーンでは寝取られは一度忘れて、望まぬ相手に身体を差し出すシチュエーションと、ぺったんこなようで脱ぐと意外と大きいおっぱいに注目するのがいいかもしれません。

友恵の揺れる心と変わらぬ想いの功罪

上半身裸でベッドにうつ伏せになって背後を振り返る友恵

友恵の寝取られは身体より心に重点を置いています。結論を言ってしまえば、友恵は自らの意思で孝太郎から土久に乗り換えてしまいます!かつての不良仲間からの報復と土久の巧妙な謀略が複雑に絡み合った結果とはいえ、友恵が自分の意思で土久に心と股を開くのは紛れもない事実です。

裸で布団をかぶって赤面しながら潤む瞳でこちらを見つめる友恵。枕の下からはコンドームの箱が覗いている

なお性質の悪い事に友恵の孝太郎への想いは寝取られ後も全く変わっていません。孝太郎を好きなまま、孝太郎への罪悪感も抱いたまま、なお土久を選びます!いっそ孝太郎への興味を失くしてくれた方がどんなに楽でしょうか。プレイヤーによっては寝取った土久だけでなく寝取られた友恵にも怒りを覚えるかもしれませんし、怒りすら抱く余裕がないほどショックを受けるかもしれません。

うたかたの蕾感想まとめ

夕日が差し込む風呂場でシャワーを浴びる友恵の後ろ姿

うたかたの蕾は学生男子の主人公が姉弟の域を超えて親密にしている実姉と同級生の恋人との両方を同じ男に寝取られる様子を描くエロゲーです。実姉との関係や同級生と恋人になる過程を描く序章、平穏で少しエッチな日常を描く本編前半、実は日常の裏側で進行していた寝取られをネタバラシする本編後半の3部構成で主人公を天国から地獄に突き落とします!

長くて丁寧な前振りを通じて登場人物に感情移入した上で、実姉や恋人の心の移ろいが聞こえるようなじっくりとした寝取られエッチを楽しめます。女の子が一発で快楽堕ちして終わりの単純な寝取られ作品では無く、女の子の複雑な心理を感じる故に長く引きずるほど精神に効く最上級の寝取られゲーです!

【感想】うたかたの蕾
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