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Hendingのエロゲー「紬の花嫁」を紹介します！
紬の花嫁は現代日本を舞台に、姉妹のように育った2人の女子学生が図らずも起こしてしまった呪物の影響を受けながら関係を変化させていく、ビジュアルノベル形式のエロゲーです。呪物の影響でおちんちんが生えてしまった女子学生が男女双方の性感に溺れる様子を、心理描写たっぷりのテキストと自然で臨場感あふれるアニメーションで描きます。箱入りお嬢様の成長や性の目覚め、呪物と地域伝承を巡る物語など、いくつものテーマを持ったドラマティックなミドルプライスのエロゲーです！
紬の花嫁の魅力を感想も交えつつレビューします。
紬の花嫁ってどんなエロゲー？
公式サイトには「百合でもなく。両性具有でもなく。」とありますが、紬の花嫁のエロゲージャンルは大別すれば百合で両性具有です！主要人物の2人が恋愛もエッチも知らない箱入り娘である点、呪物による後天的両性具有である点が一般的な百合や両性具有とは異なります。
最大の魅力は女子学生2人が絡み合うエッチシーンです！無知な女子学生が少しずつ性の悦びを知っていく様子を豊富な語彙でありありと心理描写しプレイヤーの感情移入を促します。一部のエッチシーンは自然で豊富なモーションのLive2Dアニメーションで進行し、さりげないBGVも加わって臨場感抜群です！
ストーリーも濃密です。引っ込み思案で世間知らずな女子学生が色々な事を知り成長しつつ幼馴染の女子学生と日々を過ごすヒューマンドラマでもあり、呪物と伝承を巡るオカルト伝奇でもあります！後の別れを示唆するプロローグから始まる物悲しい雰囲気にマッチした儚げなグラフィックと透明感のある音楽がストーリーを盛り上げます。
感情移入しやすい臨場感あふれるストーリー進行
紬の花嫁は2人の女子学生「真白葵」と「貴麗山吹」に意思を持つ呪物「吐瀉丸」を加えた3人(2人と1呪物)が中心の物語です。基本的には葵の一人称、一部の場面は他のキャラの一人称で進行します。
細部まで細かくキャラの特性が滲み出ているセリフ回しと豊富な語彙の心理描写でキャラに感情移入しやすいテキストが魅力です。セリフ中にもころころと表情が変わり周囲の明るさに合わせたエフェクトが入る立ち絵にも臨場感があります！
お互いを大切に思い合う2人の女子学生の物語
葵と山吹は同級生で、生まれた時から家が隣同士の幼馴染です。山吹曰く「繋がっていないのは血だけ」というほど姉妹のように、むしろ実の姉妹以上に親しい間柄です！お互いにお互いを誰よりも何よりも、それこそ自分よりも大切に思っています。ある種の共依存なのかもしれません。
山吹は明るく天真爛漫で容姿も良く新体操部のエースと目立つ存在で、学院中の憧れの的です！一方の葵は学力こそ学年トップクラスですが、平凡な容姿と引っ込み思案な性格が災いして目立つ存在ではありません。インドア派で趣味はコスプレ衣装作りとオタク気味な事もあり、山吹が陽なら葵は陰です！
対照的な印象ゆえに、山吹を慕い山吹を表舞台に立たせたいと思う人間から見れば常に一緒に居る葵が山吹の足を引っ張っているように見えます。葵を邪魔に思う存在の筆頭が山吹に憧れる女子学生「伊達」です。葵は山吹から葵を引き剝がそうとする伊達によって5年間に渡りいじめを受けています！
葵の人格を全否定し続ける伊達の影響で葵は自尊心を完全に失っており、自分が山吹の重荷になっていると感じてしまっています。同時に山吹を大切に思っているため山吹から離れる事も出来ません。いじめが露見すれば周囲に迷惑がかかるため葵は一人で心と身体の苦しみに耐え続けています！
目覚めた呪物がもたらす身体と環境の変化
初冬のある日、葵が苦しみを抱えている事に勘付き問いただす山吹に、葵はとっさに「変わりたい」と出まかせとも本心ともつかない言葉を口にします。葵の発言を真に受けた山吹が提案したのは二人でのコスプレデビューです！
コスプレイベントの前夜、予行演習のために訪れた廃神社で、2人は知らぬ間に呪物「吐瀉丸」の封印を解いてしまいます。翌朝、なんと葵の身体におちんちんが生えてしまい、混乱する頭の中に吐瀉丸の声が響きます。葵は体内に吐瀉丸を取り込んでしまったのです！吐瀉丸の意思ではなく、もちろん葵の意思でもありません。原因は不明です！
吐瀉丸はただおちんちんを生やすだけの存在ではありません。不浄を吸い清め祓い、生を吸い糧にする……即ち不都合なものを排除し必要なものを奪える超常的な力を持った呪物です！
コスプレイベントで悪質カメラマンが撮影した葵と山吹のエッチな写真を、吐瀉丸はカメラごと破壊して能力を見せ付けます。葵は山吹のエッチな写真の流出を防いでくれたと吐瀉丸に感謝し、自身の能力を知っても野心を抱かない葵に吐瀉丸は面食らいます。
翌日、登校した葵を待っていたのは伊達によるいつものいじめです。ヒートアップした伊達は葵の顔を傷つけてしまいます。
宿主への危害に激昂した吐瀉丸は一時的に葵の身体を借り、葵から離れざるを得ない呪印を刻み付ける事で伊達たちを転校に追い込みます！意図しない形とはいえ、葵は伊達のいじめから逃れられたのです。伊達のいじめが自分勝手で悪辣なので、吐瀉丸の凶悪な復讐も胸がすく思いで見られます！
性の目覚めと関係の変化
人格否定する者がいなくなったとはいえ、山吹の枷になっているという思いは葵の頭から消えません。悩む葵に山吹は華やかな舞台に興味がなく葵と一緒に居る事だけが幸せだとハッキリ告げます。山吹の本心を聞いた葵は素直な気持ちで山吹と向き合えるようになります！
葵の悩みが全て解決したわけではありません。目下の悩みは性欲です！葵はおちんちんが生えた事で男性的な欲求が生まれ、女の子に興奮するようになっています。とりわけ山吹の臭い、身体、一挙手一投足に心とおちんちんが疼いて仕方がありません！葵は表向きは今まで通り山吹と親しく接し、裏では山吹をズリネタにしてオナニーに耽りながら、自分にとって山吹がどういう存在なのかを自問自答します。果たして2人の関係はどうなってしまうのでしょうか……？
紬の花嫁のメインテーマとは？
紬の花嫁のストーリーにはテーマがいくつもあり、様々なテーマを代わる代わる提示しつつ進行します。物語のカギを握る吐瀉丸を例に挙げると、常に葵と共にあるにもかかわらずシーンによって在り方がまちまちです。全く存在感のない場面もあれば葵と会話する場面もあり、葵の身体を借りて主役になる場面もあります！
シーン毎にテーマが変わるためとっつきにくさはありますが、読み進める内にハマり込んでしまう魅力溢れるストーリーです。注目するテーマを絞り込めばとっつきにくさを解消できるかもしれません。紬の花嫁のストーリーテーマを3つに分けて紹介します！
葵と吐瀉丸の成長と相互理解
ストーリーは主に葵の一人称で進むため、プレイヤーが感情移入しやすいのはもちろん葵です。心理描写が多い事もあり、葵の内面的な成長は最大の注目ポイントです！
ストーリー冒頭の自分をひたすら卑下する葵は伊達のいじめによる一種の洗脳状態ですが、伊達の影響を差っ引いても葵が控えめで自信のない性格なのは変わりません。伊達が去った後の葵が、山吹のために何かが出来る自分になろうと決意し、少しずつ言動が変わっていく様子は要注目です！娘の成長を見守る親の心境になれます。
吐瀉丸との関係の変化にも要注目です。吐瀉丸は人間嫌いかつ攻撃的な性格で、当初は葵に対しても全く心を開きません。しかし葵の記憶や感覚を共有する事で、山吹のために筆舌に尽くしがたいいじめに耐え続けた葵の心の強さを認め尊重し始めます。伊達を殺さなかったのも面倒を起こさないためだけでなく、葵が他人の死を望まないと理解していたからです！
引っ込み思案な葵の心境や言動の変化と、呪物の吐瀉丸が人間の葵と理解し合っていく過程、2つの成長物語から目が離せません！
無垢な箱入り娘の恋愛と性への目覚め
葵と山吹の恋愛と性への目覚めも重要なテーマです！葵と山吹が通う「吉野弘原海女学院」は初等教育からエスカレーター式の女学院で教職員も全て女性なので、葵と山吹は父親以外の男性とほぼ関わったことがありません。箱入り娘の2人は恋を知らないのです！
加えてエロ知識も殆どありません。コスプレイベントで悪質カメラマンの餌食になったのもエロスラングが理解できず自分たちが性の対象になっている事に気付かなかったからです。葵に至っては自慰とは何かすら知りません！
初心な葵はおちんちんが生えた事で見慣れたはずの山吹の身体に興奮して精通し、朝勃ちを鎮めるためにオナニーを覚えて快楽に目覚めます。エッチなのはいけない事だという罪悪感を覚えつつも快楽に抗えずオナニーにハマっていく姿は、プレイヤーが実際にオナニーを覚えた頃の姿と重なるかもしれません。妙なノスタルジーを覚える事請け合いです！
山吹を性の対象と見る事で葵は山吹との関係、自分が山吹をどんな存在だと思っているのかを真剣に考え始めます。「好き」と「恋」の違いや「恋」と「性」の関係を思い悩む葵の姿は、少女が大人へと変わる過程です！
呪物の正体と「つむぎの花嫁」の伝承
今までの本記事の内容から、紬の花嫁の主人公は葵だと考える方も多いのではないでしょうか？実際にプレイすると男女問わずモブ含め全員にボイスがあるのに吐瀉丸だけボイスが無い事に違和感を覚えます。更にストーリーを進めると吐瀉丸が真名を思い出そうとするシーンで名前入力画面が現れ、疑念は確信に変わります。そう、紬の花嫁の公式ジャンルは「ヒロインの身体に宿り想いを紡ぐADV」で、真の主人公は吐瀉丸なのです！
吐瀉丸は呪物となる以前の記憶を失っています。「己(おれ)」という一人称をはじめ古めかしい言葉遣いや時折無意識に出る発言から、元々は武士だったと推測できます！
吐瀉丸の過去が武士だったと考えれば気になるのが、紬の花嫁の舞台「桜竈市」の伝承「つむぎの花嫁」です。桜竈市には季節を問わずに咲く世にも不思議な桜「永久桜」が生息しています。想い人の巫女を失った武士が流した泪の池から永久桜が生えた、というのが伝承の内容です！
伊達の転校後に吉野弘原海女学院に赴任する臨時講師「速水遥」も吐瀉丸の正体を追う上での重要人物です！Hending作品のファンならピンと来るかもしれません。遥はHendingの過去作でもストーリーに深く関わった「速水宗家」の者です！
速水宗家は怪異と関係が深く、遥も吐瀉丸の封印が解けた事を知り吐瀉丸に接触すべく桜竈市を訪れています。吐瀉丸の正体と遥の目的は、吐瀉丸の宿主である葵の運命、更には山吹の運命をも左右します！
マニアックなシチュエーションと繊細なグラフィックが織り成すエッチシーン
紬の花嫁のエッチはマニアックです！そもヒロインが後天的両性具有の女子学生な時点でマニアックな上、最初のエッチシーンは放尿、2つ目のエッチシーンは屋外でのノーハンド射精と一際マニアックなシチュエーションが続きます。
内容とは裏腹にグラフィックの雰囲気は非常に明るく儚げで美麗です！エッチシーンではメッセージウィンドウが文字の背景にだけ色が付く字幕形式に切り替わり、テキストの視認性を損ねる事無くグラフィックの視認性を上げてくれます。山吹の巨乳も、葵の劇中で言うほど貧層ではない綺麗なおっぱいも、立派なおちんちんもよく見えます！
女子学生が味わう女の悦びと男の快楽
葵は元来、性知識に乏しくオナニーもした事のない女子学生です。おちんちんが生えてからの初オナニーで、葵はおちんちんを刺激し射精する男の快楽とおちんちんに奉仕し精液で穢れる女の快楽を同時に味わいます！何の耐性もない状態で片方だけでも強烈な性の悦びを二重に味わうのですから、葵がオナニー狂いになるのも当然です。二種類の快楽に溺れていく両性具有特有の心境を堪能できます！
ストーリーが進めば葵と山吹はエッチする関係になり、ついには山吹にもおちんちんが生えます！葵が山吹のおちんちんを責めるシーンは山吹の一人称視点です。竿役の視点でプレイヤーが感情移入し易いのと同時に、今まで葵が感じていた男の快楽を自分が感じ今まで自分が感じていた女の快楽を葵が感じている、という事実興奮する山吹の倒錯した心理が伝わります！
あくまでも上品な淫乱箱入り娘
セリフが妙に上品なのも紬の花嫁の特徴です！通っている学院の特徴といい自宅のデカさといい、葵も山吹も結構なお嬢様だと推測できます。育ちがよいためか普段から多くの名詞の前に「お」を付けるなど丁寧な言葉遣いが目立ちます。
エッチ中も例外でありません。「お胸」「おフェラチオ」など少し上品な言い回しをします！淫語・卑語を全く使わないわけではないものの、「チンポ」「ザーメン」など下品な言い回しはほぼありません。二人とも潜在的にはド淫乱で性に目覚めるや否や才能開花するため、上品だからエロさが足りないのでは、という懸念は無用です！
自然で臨場感溢れるアニメーション
紬の花嫁のエッチシーンのうち約10シーンはLive2Dによるアニメーションエッチです！葵や山吹が非常に自然かつ滑らかに動き、1ループ内で複数のモーションや表情を見せてくれます。特に山吹がフェラチオで葵の亀頭を円を描くように舐め回す際の舌の動きは絶品です！本人のセリフとは被らないよう流れるBGVも自然で、臨場感に溢れたエッチシーンを楽しめます。
アニメーションエッチのフィニッシュシーンは字幕無しの本格アニメーションです！普段のループとは違う新たな動きで、絶頂直前の畳みかけるような刺激と快楽を余すところなく表現します。
紬の花嫁感想まとめ
紬の花嫁は呪物と同化し両性具有となった無垢な女子学生が、幼馴染の女子学生との日々の中で恋愛と性に目覚めていくエロゲーです。自慰すら知らなかった女子学生がエッチに溺れていく過程、引っ込み事案だった女子学生が大切な人の為に変わっていく姿、呪物の正体と地域伝承の関係など様々なテーマが複雑に絡み合います。儚さを感じる綺麗なグラフィックと秀逸な文章での心理描写で重厚なストーリーに感情移入できます！
エッチシーンのウリは百合と両性具有のマニアックなシチュエーションと臨場感溢れるアニメーションです。男の悦びと女の悦びを同時に味わう両性具有の醍醐味をストーリー同様丁寧な心理描写で描きます！流れるような動きのアニメーションと主張し過ぎないBGVは非常に自然で、おちんちんが生えている側の主観でエッチが進む事もあり没入できます。
百合と両性具有が好きな方、細かい心理描写を楽しみたい方におすすめです！
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